初めて自作パソコンを組み立てて、いざ電源スイッチを押すと、電源が入るものの数秒でシャットダウンしてしまうことがあります。これは、最近増えてきているトラブルなのです。このトラブルが発生するのは、いくつかの原因が考えられます。まずは、CPUクーラーの取り付けミスです。
正しく取り付けることが出来ていないと、CPUの温度が急激に上昇し起動直後に終了してしまうのです。CPUクーラーを取り付ける際は、シリコングリスをCPUの中央に塗布し、プラスチック製のカードなどで全体に塗りのばします。そして、CPUクーラーを乗せてしっかりとプッシュピンやネジで固定することが重要です。四つある固定部分を均等に固定できていないために、パソコンのCPUを冷却しきれないことが多いのです。
さらに、最近のマザーボードは、CPUのオーバークロック機能が搭載されているものが多いです。この機能が有効になっていると、CPUクーラーを確実に装着できていても、想定外の負荷が掛かり冷却が追いつかない場合があるのです。マザーボードのマニュアルを確認し、オーバークロック機能を有効にするジャンパピンやボタンを無効にし、続いてマザーボードの電池を取り外して数分間放置しましょう。こうすることで、マザーボードの設定を初期化することが出来ます。
この対策を行ってもトラブルが解決しない場合、パーツの故障である可能性が高くなります。パソコンパーツを購入した店に持ち込み、初期不良のチェックをしてもらうべきです。