パソコンで複数の作業を行うことをマルチタスクと言います。たとえば、どのようなケースでマルチタスクが行われるかというと、スマートフォンなどで複数の動画を撮影し、それを編集する場合、既に編集済みの動画を確認のために再生しながら、別のソフトウェアで次の動画の編集を平行して行うといったケースがそうです。では、マルチタスクをこなしていくにはどのようなスペックがパソコンに求められるのかというと、まず、CPUがマルチコアであることが重要です。昔のCPUはシングルコアと言って、考える部分が一つしかありませんでした。
しかし、マルチコアのCPUの場合、コアの数だけ考える部分があるということになり、複数の作業を別々のコアで行うことが出来るので、シングルコアで複数の作業をする時のように、動作が極端に遅くなってしまうということがあまりないのです。また、メモリーの量も大事になってきます。というのは、メモリーの量が少ないと、足りない分をハードディスクでまかなうことになるために、どうしても動作速度が落ちてしまうからです。ただ、メモリーの量を多くする場合は、パソコンにインストールされているOSの種類も重要になってきます。
たとえば、32bit版のOSの場合、認識できるメモリーのサイズは合計で3GB程度になってしまいますが、64bit版のOSの場合、もっと大きなサイズを認識できるので、16GB分のメモリーを積むということも可能になります。