せっかく組み立てた自作パソコンを使っていて、スペックに対して意外と動きが遅いと感じることがある場合は、本来の能力を発揮できていない可能性があります。現在のパソコンパーツは様々な性能が向上し、組み立て時に多少の問題があっても動いてしまうことがあるのです。そうなると、本来の性能とはほど遠い能力になってしまいます。最も起こりやすい原因が、CPUの温度が高すぎることです。
CPUクーラーの装着に不備があったり、ファンの向きが悪かったりといった理由でCPUの発熱に対して冷却が追いつかず、温度が高い状態が続くとCPUの保護機能が作動し、動作が遅くなる代わりに発熱を少なくするモードで稼働してしまいます。この機能が作動してしまうと、CPUのみでなくマザーボードやメモリ、ビデオカードなど多くのパーツが高温にさらされていると言うことなので、一刻も早く改善しなければなりません。まずは、温度計測ソフトウェアで負荷をかけた状態のCPU温度を計測します。60度を超えていれば高すぎる状態で、もし90度を超えていれば動作停止寸前の状態なので、いったんパソコンをシャットダウンし、CPUクーラーを取り付け直しましょう。
また、CPUファンやケースファンに埃が溜まっていると、本来の冷却性能が発揮できません。綿棒や柔らかい布を使って掃除してから組み立てます。こういった改善策で多くの場合は問題が解決し、本来の性能を発揮できるようになります。